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クレジット・カード=特定カードに終止符=2社独占解体で特約禁止
ニッケイ新聞 2009年10月1日付け
中央銀行は9月28日、クレジット・カード業界における歪んだ競争を是正するため、特定カードの指定を止めさせる法案を作成中であることを明らかにしたと同29日付けヴァロール紙が報じた。
同業界は現在、マスター・カードとヴィーザ2社の独占市場となっている。そのため多くの商店が、店にとって有利な2社のカードを求める。しかし、そのメリットは商店のみが享受、消費者に還元されない。
そのため中銀はカード企業と商店の特約契約を禁じ、全カードと全商店に共通する無差別条件の共有を検討中だ。全カードが同一条件であれば、カード企業別の精算器を備えていたのを1器に集約できることになる。
または、中銀が超大手カード企業を招き、政府の管理下で営業させる半官製カードの業界参入という可能性もある。