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刊行記念会で、高橋代表とブレノ氏(写真撮影=マリオ・ボック)
刊行記念会で、高橋代表とブレノ氏(写真撮影=マリオ・ボック)

高橋ジョー著『IZAKAYA』刊行=居酒屋文化をブラジルに

 日伯交流文化機関「道クルツラル」の高橋ジョー代表が、2冊目となる日本文化紹介本『IZAKAYA – por dentro dos botecos japoneses』(メリョラメントス社、167頁)を刊行し、18日にクルトゥーラ書店で刊行記念会を行なった。日本食店ブームにも関わらず、未だ認知度の低い居酒屋を当地に広く紹介する。
 大手メリョラメントス社の取締役常務理事で編集者でもあるブレノ・レルネル氏の依頼による企画。欧米の主要都市に出張した際に和風居酒屋を多く見かけた同氏は、「なぜ日本食店が多いサンパウロに純粋な居酒屋がないのか」と不思議に思い、「近いうちにはブームになるだろう」との考えで出版を決めたという。
 サンパウロ市内にある約400軒の日本食店のうち、居酒屋と呼べるのは同書にも登場する「ブエノ」「一茶」「金太郎」などわずか10軒以下。高橋代表はその経営方針や料理、日本酒の需要などを調査、日本食店と居酒屋の違いや日本酒に焦点を当て、15カ月かけて書き上げた。日本酒コンサルタント「春」も協力した。
 「居酒屋の客は観光や出張で訪日したブラジル人が多く、ある意味『日本文化ファン』が集まる場所だと感じた。所得水準の高い人だけでなく若者にも読んで頂きたいですね」と普及に期待を寄せた。
 また「2冊とも食がテーマだったので、次回は違ったものに挑戦してみたい。ポップカルチャーかも」と意欲的に語った。
 写真をふんだんに使ったオールカラーの1冊。日本酒、居酒屋情報はじめ、居酒屋でおなじみの一品料理のレシピなども盛り込まれている。
 販売価格は75~79レアル。9月中旬から販売開始する道クルツラルなら、全伯に郵送費込み70レで発送する。詳細はサイト(www.jojoscope.com)にて。