サンパウロ州ミランドポリス市と富山県高岡市の姉妹都市提携40周年を記念し、高岡市の高橋正樹(たかはし・まさき)市長や青木紘(あおき・ひろし)市議会議長ら訪問団16人が来伯した。23日午前に着伯した一団は、その足でブラジル富山県人会を表敬訪問し、ミランドポリス市へ。25日午前、市内の中央広場で行なわれた記念式典には、ノロエステ連合日伯文化協会の白石一資会長、ブラジル富山県人会の市川利雄会長ら、関係者約100人が訪れた。
訪問団は市役所を表敬訪問後、式典に臨んだ。高橋市長は挨拶で「40年もの間に築いてきた、友好の歴史は素晴らしい」と称え、各来賓からも祝辞が寄せられた。
ミランドポリス文化体育協会の中野市雄会長は「74年の姉妹都市提携から、93年の日本語学校への教師派遣、そして両市中学生によるジュニア親善大使も96年から始まった。互いに友好深めてきたことを誇りに思う。亡くなった先人たちにも改めて感謝申し上げたい」とあいさつした。
その『中学生ジュニア親善大使』は2、3年おきに実施しており、今回の訪問団にも片山育巳さん、永井賢太郎さん、松本羽奏(わかな)さん、六渡愛由さんと引率者の窪田真澄さんが含まれ、ホームステイなどで地元住民と交流を深めたという。日本語教師派遣も現在9代目となっている。
中野会長は本紙の電話取材に「教師派遣、青年交流など、市町村間でこれだけ親密な関係も珍しい。非常にありがたいこと。50周年も盛大に祝いたい」と喜んだ。
式典前日の24日夜には、同文協で約300人が参加する歓迎会が行なわれた。式典後にはミランドポリス市議会から、高橋市長と青木市議会議長へ名誉市民章が贈られた。また第三アリアンサの日本語学校などにも訪れ、26日のお別れ会で同地を後にした。
この提携は74年4月、アルミ産業視察のため訪日したミランドポリス市長から申し入れがあったことがきっかけ。同市第三アリアンサ地区が「富山村」と言われ、当時日伯合弁のアルミ工場の建設も計画されたところから、同年10月、ミランドポリス市で調印式が行なわれた。