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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年9月30日付け

 取材で4カ所のアマゾン移住80周年式典を訪ねる中、各々に特色があると感じた。
 法要、前夜祭から始まり、昔ながらの式典を堅実に挙行したトメアスー。コンベンションセンターで日本祭りを併催し、華やかに祝ったベレン。マナウスは暑い土地柄らしく、日中の式典は簡素だが、夜に盛大な祝賀会を催し、一連の慶祝行事を締めくくった。
 その2日後、パリンチンスのビラ・アマゾニアでも式典が開かれた。
 戦前のアマゾン経済を支えたジュートの中心だった同地。戦中の資産没収から長く埋もれてきた高拓生ら日本移民の功績に、子弟と地元日系人が光を当て、住民と共に祝う姿は印象的だった。
 「日本人がいた頃は開発が進んだ」との地元長老の言葉はずしんと胸にしみた。そして、日本人を顕彰する広場ができた。鬼籍に入った先駆者は、どのような思いで見つめているだろう。 (ま)