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地デジ チリも=日伯方式採用決定=南米で四カ国目

ニッケイ新聞 2009年9月18日付け

 チリのミチェル・バチェレ大統領は十四日、地上デジタルテレビ放送規格で日本ブラジル方式を採用することを発表した。南米では、四月のペルー、八月のアルゼンチンに続き四カ国目の採用となる。
 チリ政府は日本ブラジル方式のほかアメリカ方式とヨーロッパ方式を検討していたが、山間部が多い同国の地形において、日本ブラジル方式の移動体通信技術やワンセグなど技術的優位が認められた。二〇一〇年の放送開始を目指す。
 ブラジルのエリオ・コスタ通信相は、南米で規格を統一すれば生産を拡大しより安価なテレビが提供できると説明し、「我々は、地上デジタルテレビ放送の南米方式を構築しつつある。商業的、文化的、技術的にも交流の幅が広がる」と強調する。
 コスタ通信相はベネズエラも十月に日本ブラジル方式採用を公表するとの見通しを示すほか、ヨーロッパ方式を採用したウルグアイとコロンビアの日本ブラジル方式への変更も期待する。
 ブラジルでは主要二十三都市で地上デジタルテレビ放送が始まり、二〇一四年までに全国でデジタル化が完了する予定。
 先月の地上デジタルテレビ放送ブラジル方式(SBTVD)フォーラムでは、すでに約百六十万個の受信機が販売されたと発表された。