ニッケイ新聞 2009年9月16日付け
携帯電話が飽和状態に達する一方で、IT機器間をつなぐM2M(マシン・ツー・マシン)革命が進行しつつあると十五日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。
商売の最前線にある者は既に、コードレス・ビジネス(POSまたはPDV)時代にある。情報機器は、セールス・マシンとも呼ばれ、得意先やメーカーの在庫管理や調整、発注、配達手配を行なってくれる。
使用機の仕様には関係なく、自社端末をコントロール・センターへつなげば、遠隔操作で実態把握が出来る。次は露天商やタクシー、行商人、キオスク、未登録の個人経営者などにも普及すると見られる。
あるコーヒー自動販売機の業者は、サンパウロ州やリオ州、ミナス州の顧客二千戸に端末機を設置し、各顧客の販売状況把握と在庫管理を実施。M2Mを提供するADTS社から端末機をレンタルすることで、どの商品が美味しくて評判がよく大量に売れるかなど、理想的な物流システムについての市場調査にも成功した。
M2Mの利用方法は開拓し尽くされておらず、機器の接続方法や新型機器の開発など、システム開発への投資が続いており、同機器のソフト企業は昼夜、新たな機能開発に挑んでいる。
同システム導入効果としては、コスト削減やミス予測、サービス向上、経営管理合理化、迅速で効果的な決定と経費節減などが挙げられる。
実体をリアルタイムで把握できる同システムでは、販売機や支店毎の販売と収入、在庫、資金ショートや盗難警告などの情報も即時に入手できる。移動端末でのカード決済(クレジットとデビット)も可能で、人件費も節約。全プロセスの迅速化で、企業の健康診断も容易になる。