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伯仏外交=移民と国境を協議=仏領ギアナとアマパ州交流

ニッケイ新聞 2009年9月12日付け

 伯仏両国首脳は六日、移民と国境の入国管理を外交問題の中心議題とすることで合意と七日付けヴァロール紙が報じた。
 仏領ギアナとブラジル両国は二〇一〇年までに、国境に橋梁を建設し出入国管理を行う。橋梁は国防のため二〇〇五年、費用折半で建設契約書が交わされた。ブラジル側で現地調達される建築資材の流通税を、仏側負担から減額するよう要請されている。
 橋梁が建設されるアマパ州の発展が注目され、北辺の通商貿易と産業勃興が期待される。政府は通商貿易だけでなく学術研究所を設け、アマゾンの動植物生態系を研究する科学技術交流も計画している。
 橋梁建設によって伯仏学術交流が促進される一方で、仏領ギアナの難民が大挙アマパ州へ流入する懸念もある。
 その一方、橋が出来ても、ギアナに滞在するブラジル人のビジネスには何の好影響もないと政治家らは見ている。
 入国管理制度は、伯仏両首脳が話し合う。仏領ギアナへブラジル人がフリーパスで入れるならば、フランス本国へもブラジル人がフリーパスで入国できる。
 仏領ギアナには現在、税関がない。ブラジルで購入したブラジル製品は、無関税で仏領ギアナへ出荷され、同地経由でEUへ行く。公式ルートでそれが発覚すると、返送される。伯仏両政府は仏領ギアナに税関を設置し、返送や違法取引を防ぐ考えだ。