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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年9月12日付け

 〃新人〃参加者が一割以上混じっていた六日の全伯川柳大会。「新人と言っても年寄りだから、平均年齢が下がらない」と苦笑いする声も聞こえたが、川柳への情熱はエネルギッシュだ。
 古参柳人の一人、九十一歳の塩飽博柳さん(岡山県出身、カンピーナス在)の想いはひとしお。
 十三歳で来伯後は学校に行けず、日本語習得のために独学で続け、半世紀以上を川柳と共に歩んできた。「死ぬまでやる」覚悟だ。
 「自分を大きくしたいの一心で」と塩飽さんは説明するが、参加者に聞いてまわると、「成長したいから」という向上心で川柳を詠む方が多かった。だからか、真面目な作品が圧倒的。
 川柳は「ひねるもの」と言われ皮肉めいたものが多いと思っていたが―移民の句は、ブラジル社会で地位を築いた、勤勉で真面目な日本人の心そのものだった。
 (親)