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低所得層が自動車に=車両を支える新興消費層

ニッケイ新聞 2009年9月9日付け

 レアル・プランが始まった一九九四年、インフレが制御され、低所得者も鶏肉やヨーグルトに手が届くようになった。それから十五年、鶏肉とヨーグルトで生唾を飲んだ世帯当り所得五千レアル以下の人たちが、現在の新車販売を支えていると六日付けエスタード紙が報じた。
 一九九〇年、同クラスの人たちの新車購入実績は十四万六千台だった。それが、二〇〇〇年には五十一万七千二百台、二〇〇八年には百十七万千台と、七〇二%も増加。
 一方、高額所得者の自動車購入数は一九九六年の三十八万六千八百台が、二〇〇〇年で六十五万二千八百台、二〇〇八年で百二万二千台と、僅か一六四%増だ。
 同期における自動車の販売台数は、五十三万二千九百台から二百十九万三千台に伸び、三一一%増加した。
 小型車開発も進んだことで、D、Eクラス(世帯所得千六十四レアル以下)から五千レアルのCクラスへ昇格した人は、小型車かバイクを購入するようになった。このクラスの購買意欲が、自動車産業を支えている。