ニッケイ新聞 2009年9月4日付け
政府は二日、岩塩層下油田開発で政府の専売公社としての地位確立のため新たな基金設置の意向を表明と三日付けエスタード紙が報じた。同油田開発では、民間銀行や投資ファンドは政府と協力する石油企業への金融活動を行うことはできるが、コンソーシアム参加はできない。
同油田開発では、ペトロブラスが特別扱いを受けるように、同基金も特別扱いになる。新基金は社会福祉基金から拠出されるが、正式名称は未定。鉱動相が「深みの基金」という仮称で呼んだ同基金では、国家資金を国内外に有利な条件で投資し、その利益を、貧困撲滅、教育、科学技術、環境、文化の各分野のプロジェクト融資に利用するという。
同基金には四つの投資法がある。一、政府との合弁に加わり原油で儲ける。二、ペトロブラスに投資して試掘、採掘で儲ける。三、ペトロサウに投資して政府顧問として儲ける。四は基金そのものに投資し一任する。