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ホンジュラス=選挙準備を始める=臨時政権管理下で決着へ

ニッケイ新聞 2009年9月3日付け

 ホンジュラスの紛争仲裁役であるコスタリカのオスカル・アリアス大統領は九月一日、十一月二十九日の総選挙を以って同国の政変に終止符が打てる可能性があると表明したことを二日付けフォーリャ紙が報じた。
 同大統領提案のサンホセ協定は、ホンジュラス臨時政権がセラヤ大統領復権を拒んだことで締結に至らなかったため、選挙は臨時政権指揮で行われる。選挙準備は八月三十一日、内外の圧力がある中始まった。
 アリアス大統領は、正式政権ではない臨時政権下での選挙を認めないとの国際社会の姿勢を疑問視。ラテンアメリカでは、チリのピノチェト政権で行われた一九八九年の選挙によって、翌年からの民主政権が確立した例など、クーデター後の政権による選挙で民主主義が確立した歴史を鑑み、臨時政権による選挙容認の考えを示した。
 ただし、サンホセ協定承認は、ホンジュラスが国際社会に復帰するための公的条件であり、同大統領と米州機構が同協定を巡るホンジュラスとの交渉継続中であることも明らかにしている。
 アリアス大統領の就任当時、中米はどこもゲリラの出没など内戦状態にあった。ホンジュラス問題もほぼ同様で、相反する両派が、常識では理解できないような協定を締結せねばならない。これが紛争仲裁を決定づける最大要因になるという。