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東西南北

ニッケイ新聞 2009年8月29日付け

 サンパウロ市北部リモン橋付近は二十七日朝、橋のたもとに置かれた手榴弾型の香水入りの黒いガラス瓶のおかげで、交通マヒ。スプレー部分が土に埋り、ラベルも見えないよう置かれた瓶は、傍目では本物か否か判別不明で、一〇時前から一二時過ぎまで片側閉鎖となった橋周辺では、道路が封鎖された所も。偽物と確認された時点で封鎖は解除されたが、誰がどんな目的で置いたかは不明。サンパウロ市では八日間で二度目のニセ爆発物事件だ。
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 二十四日に強制退去劇が起きたサンパウロ市南部カッポン・レドンド地区のファヴェーラ住民の赤ちゃんが、二十六日夜誘拐された。住民五七〇人が身を寄せる教会で、生後一カ月のアマンダちゃんの母親に、仕事を世話し薬やオムツも買ってあげると申し入れた女性は、アマンダちゃんを抱き、四歳男児を連れた母親と薬局へ。店を出た後、知り合いと出会った母親が言葉を交わす間、子供に飴を買ってあげると言い置いた女性は、アマンダちゃんと一緒に姿を消した。薬局の防犯カメラ映像をテレビで見た女性の母がアマンダちゃんを二十八日未明に警察に届けたとのサイト情報も出たが、両親がアマンダちゃんと対面出来たかは一五時現在未確認。人権擁護団体アムネスティは二十七日、強制退去のあり方に抗議の声明を発表した。
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 バイア州サルバドールの女性教師が、インターネットで流れたダンスの映像が原因で解雇された。六月半ばに、ナイトクラブのパゴッジのグループの招きで舞台に上がり、踊った様子を携帯電話で映した客がネットに掲載したもの。地域では白い目で見られ、転居までした女性教師。環境相が仕事で参加したパーティーで踊ったサンバはご愛嬌で済んだのだが。