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亜国の地デジTV方式=日伯方式採用で調印へ

ニッケイ新聞 2009年8月29日付け

 エスタード通信やモニトール・メルカンチール紙によれば、二十八日亜国のベリロッシェで行われた南米十二カ国の首脳が出席するウナスール(南米同盟)臨時総会の後、ルーラ大統領とキルチネル大統領により、亜国の地上デジタルTV放送に関し、日伯方式採用に向けた調印を行う。ブラジル大統領府の広報によれば午後四時十五分から予定されている。
 ブラジル通信省のエリオ・コスタ通信相、亜国企画省のフリオ・デ・ヴィドロ企画相も同席。南米では、〇六年のブラジルを皮切りに、四月のペルーに続く三カ国目となった。
 同国で影響力のあるテレフォニカやシエメンスはヨーロッパ方式を強行に推しており、サムスンやアルテアールはアメリカ方式の導入を意欲的に働きかけていたが、ブラジルが日伯方式を採用した後、以前は最も可能性が低いとされていた日伯方式が最終的に採用されることになったようだ。
 亜国通信局は、すでにブラジルが同方式のテレビ部品生産に乗り出していることからも、同方式の導入が最も部品生産の効率が高いと判断した。
 コスタ通信相は、ベネズエラは十月に日本ブラジル方式採用を公表するとの見通しを示しており、ブラジル政府としては今後、チリやエクアドルでの採用にも期待を高めている。