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アルジャ花祭りが開幕=初日は5千人の盛況=「花のアート」楽しんで

ニッケイ新聞 2009年8月26日付け

 汎ズットラ花卉生産者協会(AFLORD、林広高会長)主催の「第十八回アフロード・アルジャ花祭り」が二十二日に開幕し、初日は約五千人が訪れる賑わいを見せた。今年のテーマは「花のアート」。パリのベルサイユ宮殿をイメージしたものなど趣向を凝らした花の展示が、来場者の目を和ませていた。祭りは二十九、三十日および九月五~七日までアフロード展示会場(Av.PL do Brasil,Km4,5、アルジャ市)で開催される。

 午前十時からの開会式には林会長、同市のアベル・ジョゼ・ラリーニ市長、飯星ワルテル連邦下議、オーランド・メロ・デ・カストロサンパウロ州農務局コーディネーター、大部栄子在聖総領事夫人、千坂平通JICAサンパウロ支所長らが出席した。
 林会長は、「花は愛と平和の象徴。AFLORDは生産技術の高さを誇り、今年も丹精こめて栽培した花を装飾した。鑑賞を楽しんでもらい、生産者への理解も深めてもらいたい」とあいさつした。
 ラリーニ・アルジャ市長は、「同イベントは同市の名誉でもある」と称えた。
 カストロ農務局コーディネーターは、「同地には日系のすばらしい生産者が多い」と述べた。
 大部総領事夫人は「ブラジル最大級の花の祭典に参加できて嬉しい」と笑顔であいさつした。
 飯星下議は、「同イベントには生産者たちの努力、真心、研究の成果全てが表われている」と強調した。
 光太鼓の演奏に続き、出席者らによるテープカット、鏡割りが行われ開幕した。
 今年のテーマ「花のアート」に沿って、パビリオンにはパリのベルサイユ宮殿や切り花を生けたコップ二千個が池の周りに配置され、花のカーテンが登場した。鉢植えに額縁を飾り、絵画のように見せるなど様々な趣向が凝らされた。切り花や盆栽、香月流の生け花も展示された。
 胡蝶蘭、風鈴草、ガーベラ、アジサイ、アザレア、シクラメン、ベゴニアなど色とりどりの花が会場を埋め尽くし、訪れた人を魅了した。
 サンパウロ市から孫と訪れた大阪勝次郎さん(97、千葉)、宏子さん(77、千葉)は「花が好きで毎年来ています。今年も装飾がすばらしい」と家族で鑑賞を楽しんでいた。
 生け花を教える清水勝子さん(65、群馬)は、パラー州ベレン市から訪れた。「アマゾンでは暑くてうまく咲かない花も多いが、ここでは種類が豊富。色が鮮やかできれい、初めて訪れたが来て良かった」と嬉しそうに話していた。
 香月流生け花の今年のテーマは、「自然を愛する」。同流派セントラル支部の和田ふみ子さん、木下栄子さんらは「一週間おきに一部花を生けかえます。もう一度来ても楽しめます」と話した。
 会場では、草花や農薬、肥料のほか、うどん、焼きそば、アイスクリームなど食べ物も販売される。
 当日券は十五レアル(八歳未満は無料)。団体は十二レ(二十人以上)。六十歳以上と学生(学生証提示)は半額。
 問い合わせ・詳細は、同協会(電話=11・4655・4227または4655・1928、サイト=www.expoaflord.com.br)まで。
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 式の中で行われた部門別生産者の表彰は、以下の通り。蘭部門=南タダヨシさん、鉢物部門=玉田造園、切り花部門=大江花園、観葉植物部門=田中幸夫さん。