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京都外語大=住田教授が調査に来伯=ラ米の中のブラジルさぐる

ニッケイ新聞 2009年8月15日付け

 京都外国語大学ブラジルポルトガル語学科の住田育法教授(60)が来伯、七日から二十八日まで「ブラジル、ルーラ政権与党と野党の構図―特に労働者党(PT)をめぐる政治勢力の展開―」をテーマに調査を行う。
 同調査は、京都大学地域研究統合情報センターの共同研究による「ポスト新自由主義時代のラテンアメリカにおける国家・社会関係の動態に関する比較研究」に基づくもので、住田教授がブラジルを担当している。
 庶民に圧倒的な人気を誇るルーラ大統領のカリスマ性の分析も進めながら、PSDBなど野党勢力が民衆の人気獲得にどのような戦略を持っているかも調査する。
 首都ブラジリアでは大統領府関係者への取材も行う予定。「ルーラ現政権の現状やラ米が左傾化するなかでのブラジルの位置付けを探りたい」と意欲を見せる。
 なお、住田教授が監修した「ブラジルの都市問題~貧困と格差を超えて」(春風社、三千八百円)が今年刊行されている。