ニッケイ新聞 2009年8月14日付け
米コロンビア軍事同盟は十四日に署名され発効の見通しと十三日付けエスタード紙が報じた。コロンビア軍関係者が明らかにしたもので、同同盟はブラジルが懸念するようなものではないとオバマ米大統領らが否定するものの、コロンビアの軍事装備近代化と賃貸期間十年は、ウナスール全体での了承前に疑問を残したまま確定しそうだ。
ベネズエラは、同軍事同盟を宣戦布告と位置付けした。ウリベ大統領は事情説明のため行脚も行い、ベネズエラとボリビア、ブラジル三カ国を残して了承を取り付けた。
イランのモタキ外相は十二日、ボリビアを訪れ、同国も米軍のコロンビア駐屯に反対の意を示した。
またコロンビア紙「エル・ティエンポ」によれば、国交断絶中のエクアドル、キトーでのウナスール首脳会議に欠席したウリベ大統領は、エクアドル以外の国でのウナスール首脳会議なら出席との意向を表明した。
次回ウナスール首脳会議は、九月の国連総会にあわせて開催。オバマ米大統領も交え、忌憚なき意見を交わす予定だ。
なお、十二日付けG1サイトなどによれば、二十八日にアルゼンチンで開催と決まったウナスール臨時首脳会議でも、同問題が話し合われる。