ニッケイ新聞 2009年8月12日付け
在クリチーバ日本国総領事館は七月二十八日、パラナ州マウア・ダ・セーラ市役所との間で「市立保健所検査機器整備計画」に対する草の根・人間の安全保障無償資金贈与契約を締結した。
同市の市立保健所に設置される最新型の超音波検査装置及びエックス線検査装置を購入するためのもので、贈与金額は七万米ドル。
署名式には、佐藤宗一総領事、市からはエルメス・ヴィクトフ市長、リネウ・イトウ市議会議員、またマウア文化体育協会のセルジオ・ヒガシバラ会長、キエルス・クリゾストモ州議等が出席した。
佐藤総領事は署名式で「今回の支援により同市民に対する医療検査の環境が大きく改善することを期待する」と挨拶。ヴィクトフ市長は、同市民の八割が貧困層で、ほとんどが市立保健所に通っている現状を説明し、「最新型の検査機器二台が市民の健康維持・増進に果たす役割は、言葉では言い表せないほど大きい」と謝意を表した。