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生長の家ブラジル全国大会=サンパウロ市=谷口総裁夫妻が来伯=全伯から6千2百人参集

ニッケイ新聞 2009年8月11日付け

 生長の家ブラジル伝道本部(村上真理枝理事長)は八日、二〇〇九年度の全国大会をサンパウロ市のトランス・アメリカ・エキスポセンターで開催した。日本から谷口雅宣総裁、白鳩会の谷口純子総裁も来伯、参加し、それぞれ講演を行なった。国内各地から約六千二百人が集まり、午前六時半から午後四時の閉会まで、終日会場の席は空きがないほどの盛り上がりを見せた。

 ソーサイ、ソーサイ――、会場に集まった六千二百人の参加者の声が会場に響いていた。谷口総裁夫妻が姿を表すと会場の熱気は最高潮に達し、参加者は大きな拍手で迎えた。
 続いて日伯双方の国旗、聖旗、百以上の支部旗が入場。午前九時からの開会式には、飯星ワルテル下院議員、サンパウロ市のジルベルト・カサビ市長、羽藤ジョージ市議、文協の木多喜八郎会長、援協の森口イナシオ会長など多数の来賓が訪れ、村上真理枝理事長(本部講師)の開会の言葉で幕を開けた。
 日・ポ語合わせて全伯に百十の教化支部がある生長の家ブラジル伝道本部。昨年に続き、今年の全国大会も両語合同で開催された。
 今年のテーマは「吾れは太陽の輝く時刻のみを記録す」。体験発表、向芳夫ラテン・アメリカ教化総長の講話、書籍紹介などが行われ、合間で歌われる聖歌では、会場に設けられた大小七つのスクリーンにポ語の歌詞が映し出され、参加者は立ち上がって大合唱した。総裁夫妻は最前列に位置取り、通訳のヘッドホンをはめ、熱心に演者の話に耳を傾けていた。
 午前中の最後に、谷口純子総裁が「日時計主義と家庭生活」をテーマに講演した。はっきりした口調で幸せについて述べ、時折テキストから引用し分かりやすく説明。「当たり前の中に喜びを見出すような、喜び上手になってください」と述べた。
 夫人と娘婿と三人で来たという、アダマンチーナ市在住の山村昭さん(75、二世)は、講演を聞いて、「生長の家の教えは私の考えと似ているところがある。はっきりとして分かりやすかった」と感想を語った。
 谷口雅宣総裁の講話になると会場は再び「ソーサイ」の大合唱。大会と同一のテーマで講和を行った。
 総裁としては初のブラジル訪問となる谷口総裁は、創始者の故谷口雅春初代総裁が一九三〇年に発刊した著書の内容にも触れ、さらに、テキストや聖書、著名人などの具体例を使って講話をした。その上で「神の恵みに気付き、それを受け止め感謝の生活をすること」を勧めた。
 サンパウロ第二教化支部の地方講師を二十四年務める横山澄子さん(二世)は「言葉を聞いて、力が出てきました。もっと布教に励みたい」と語った。
 最後は谷口総裁夫妻、向教化総長、村上理事長らが舞台上に上がり手を繋いで聖歌「使命行進曲」を合唱。華やかな雰囲気で幕を閉じた。
 機関紙「圓環」の作成に十二年間携わり、実行委員の一人でもある門脇和男さん(日語圓環編集部部長、75、山形)は、「雅春初代総裁が日本語で始めた組織が多くのブラジル人にも根付き、雅宣総裁にも来ていただき、ますます発展すること間違いないです」と感想を語った。