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ホンジュラス=段階的圧力始まる=温和措置で政権返還促す

ニッケイ新聞 2009年8月7日付け

 アモリン外相は五日、ホンジュラスのミチェレッティ臨時大統領とその閣僚、政府高官らが米国に有する金融資産を凍結し、経済制裁に向けて圧力をかけるよう滞伯中のジョーンズ安保担当補佐官に要請と六日付けフォーリャ紙が報じた。
 ホンジュラスの臨時大統領がセラヤ大統領に政権を返還し、正常化を図るための切り札を持っているのは、米政府だけとブラジルは見ている。
 これまでOAS(米州機構)が中心となり、ブラジルや米国、EUなど諸国が資金援助の中断や入国許可の拒否などで臨時政権に圧力をかけてきたが、セラヤ大統領復帰には至っていない。
 そこで、今回米国が打ち出したのが、セラヤ政権の復帰がないなら、二〇〇四年に立ち上げた二十一世紀プログラム(MCC)で投入されるはずだった、二千五百万ドルの開発計画支援を中止するという通告だ。
 同プログラムの中心は、テグチガルパとコルテース港を結ぶ国道CA5の拡張工事。ホンジュラスの最重要道路で、中米でも二番目に交通量の多い産業道路だ。
 政情不安が始まった六月以降、米政府は幾つかの支援計画を中止。これまでに中止した最大の援助は、千六百五十万ドルの軍事協力だった。
 しかし、中南米で三番目に貧しく、セラヤ氏が「米国一辺倒経済で、米国から締め出されれば五秒と耐えられない」という同国からの対米輸出に対し、厳しい規制を導入することには消極的。
 ホンジュラスのGDP(国内総生産)は、二五%が出稼ぎからの送金で、その九〇%は米国から。オバマ大統領は、輸入や送金を止めることは考えていないようだ。
 他方、ホンジュラス国立大学キャンバスでは、五日も警官隊とセラヤ派デモ隊の衝突があった。セラヤ派のデモは全国的に繰り返され、日々エスカレートしている。

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