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ベネズエラ=コーヒー2社を国営化=市場操作を行えば接収対象

ニッケイ新聞 2009年8月5日付け

 ベネズエラ政府は三日、同国大手コーヒー焙煎業者のうち、ファーマ・デ・アメリカとカフェー・マドリードの二社に対し、三カ月間の暫定国営化を発表したと四日付けエスタード紙が報じた。
 同二社は、政府の政策に従わなかったため一時国営化したという。その期間に国外への密輸の事実を捜査する。事実が確認されると同企業は接収され、従業員が経営に携わることになる。
 最近の数カ月、ベネズエラでは多くの食品企業、特に米やマカロンなどの主食企業が接収された。コーヒーなどは、国内が旱魃のために不作となり、市場に品不足を来たした。業者はそれを知りながら密輸をし、品薄に拍車をかけたという。
 同国農務省では品薄を見込んだ隠蔽や売り惜しみ、横流し、市場操作、独占化の疑いのある企業を捜査。これらの事実が確認された企業はすべて接収され、経営は従業員優先で委託される。