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福祉センターに26万ドル=援協=日本財団から助成金決定=名誉市民権受章の吉報も

ニッケイ新聞 2009年8月5日付け

 サンパウロ日伯援護協会(森口イナシオ会長)は七月二十三日正午から六月定例役員会を開いた。昨年から申請中だった日本財団(笹川陽平会長)からの二十五万九千八百ドルの助成が決定。さらに森口会長のサンパウロ名誉市民権受章と、二つの吉報が発表された。

 森口会長は開会にあたり「福祉センター落成式まであと一カ月足らず」と述べ、「新しい五十年を迎えるが、引揚げているデカセギの人たちへの対応を心がけてゆきたい」と意向を明かした。戸田建設からのセンター引渡しは九月末、開所は年末になる。
 野村次郎副会長が、「大きな声で報告できて嬉しい」と森口会長の聖名誉市民権受章を発表。羽藤ジョージ市議の推薦を受け、センター建設を通した福祉活動強化が評価された。十四日に市議会で授章式が行われる。
 援協から五人目となる受章に出席した理事ら四十人から拍手が送られる中、森口会長は「会長の名前で受章することになったが、これは皆さんと一緒に頂くもの」と語った。
 さらに、日本財団から二十五万九千八百ドルの助成金が決定したことを、「喜ばしい報告」と森口会長。センター医療機材整備資金となる。
 建設に対する寄付は、同日現在で百五万一千九十二レアル。菊地義治副会長によれば、「ブラデスコ銀行から五十万レアルの寄付が決定した」という。
 日伯友好病院のイタケーラ診療所は、九月十日にイナウグラソン、十月から開所予定。
 会の中で新JICAボランティアの三人が紹介された。サントス厚生ホームに平木てる子さん、サンパウロ自閉症療育の青空学級に平林美代子さん、あけぼのホームに櫻井友美さんが七月から着任した。
 なお新垣きよこテレーザさんがビラ・カロンの新地区委員となった。また六月の巡回診療は、サンパウロ州十一カ所で実施、診察数は五百十二件だった。