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アモリン外相=伯米外交の温度差認識=前政権とほとんど不変=基地、ドーハ、エタノで軋み=何がオバマを動かすのか

ニッケイ新聞 2009年8月4日付け

 アモリン外相は八月一日、オバマ米政権が発足して僅か六カ月余りだが、伯米外交に三点で温度差を認識と表明したことを八月二日付けフォーリャ紙が報じた。コロンビアにおける軍拡介在と自由貿易に向けたドーハ・ラウンドのふりだし後退、エタノールの減税見直しなど。コロンビアの米軍基地は、ベネズエラへの配慮など前もって了解のない抜き打ち行為であった。ドーハ・ラウンドは、米政府の眼中にない。エタノールは伯米貿易の要であるが、期待外れとなりつつある。

 オバマ外交は、意外に変化の乏しい失望させる姿勢を打ち出し始めた。次は、記者会見におけるアモリン外相の談話だ。【米軍基地】予想外の出来事。これまでの伯米外交枠組みの中での基地設置なら新規合意は不要だが、新基地は射程内にブラジルがすっぽり入る大規模なもの。完全開放となれば、核の持込みも想定せねばならない。
 コロンビアは、独立国家だから自国内で何をしてもよい。しかし、エクアドルで領土侵犯を犯したうえ、米軍の軍事支援により国際条約によって禁じられている新型兵器を使用した国である事を忘れてはいけない。【ベネズエラ】米コロンビア軍事同盟には、ブラジルが知らない数々の秘密協定がある。米議会はベネズエラ政府が麻薬組織を看過または放置しているとして、コロンビアを拠点に麻薬対策に直接乗り出す考えだ。
 麻薬対策やFarc(コロンビア解放前線)一掃を口実に、コロンビア一国では不要と思われる超近代装備を米軍が持ち込み、問答無用の態勢を構築する懸念がある。【第四艦隊】ブラジル領海のスレスレに演習と称して艦隊を派遣し、後で認識不足を詫びてきた。このように米国は図々しいのか無知なのか、これが米方式だ。【ドーハ・ラウンド】オバマ大統領の民主党政権も、ブッシュ前大統領の共和党政権も、ドーハでは同じ。今となってはFTAA(米州自由貿易圏)を締結しなかったのは、正解であった。でなければブラジルは、メキシコの轍を踏んでいた。【シャノン駐伯米大使】大詰めを迎えようとしていたエタノールの関税交渉が、アイオワ州出身上議の圧力でふりだしに戻った。同大使は前政権のブレーンで、エタノールのために抜擢された男。エタノールは、ブラジルにとって対米貿易の分水嶺なのだ。

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