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聖総領事館=武田副領事が帰国=後任に高橋祐亮さん

ニッケイ新聞 2009年7月28日付け

 在サンパウロ日本国総領事館広報・文化班の武田幸子副領事が三年間の任期を終えて帰国する。後任の高橋祐亮副領事とともに本紙を訪れた。
 武田副領事は二〇〇六年七月に着任。任期中には、日伯交流の再活性化とともに、〇七年の麻生太郎外相(当時、現総理)をはじめ多数の現職大臣が来伯した。
 そして百周年を祝った昨年は、六月の皇太子さまご来伯、記念式典を頂点に、一年を通じて各地で記念行事が行われるなど目まぐるしく過ぎた三年間だった。式典に加え武田副領事は、四月に文化長官を迎えピナコテッカで行った「江戸工芸展」や一月の「日伯伝統音楽の夕べ」などを印象深い行事として挙げる。
 八月六日に帰国後は外務省本省で勤務する予定。武田副領事は「日系社会百年の歴史がブラジル社会に評価されたからこそ、あれだけ盛り上がったのだと思います。多くの文化イベントに関われ、文化担当として幸運でした」と振り返り、「皆さんに良くしてもらい、どこでも歓迎していただきました」と感謝を表わした。
 後任の高橋副領事(27、北海道)は〇六年に入省後、〇七年にポルト・アレグレ、〇八年にリオで計二年間の語学研修を終え、このたびリオ総領事館から着任した。「百周年で築いた財産を引き継いで、より活発な交流を行えたら」と抱負を語った。