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免許更新時に発覚=罰金減点引受け犯罪横行

ニッケイ新聞 2009年7月21日付け

 交通違反による運転免許証の減点を肩代わりするビジネスが、サンパウロ州交通局(Detran)管内で横行していたことが発覚と二十日付けエスタード紙が報じた。違反を引受けたマフィアが、違反を肩代わりする人を探して、または無断で転嫁し、交通違反者は減点から解放される。肩代わりの場合の報酬は一ポイントにつき百レアルまで。
 サントス市在住の一運転手は、三千六百六十五ポイントも引受けていた。当局は本人が免許証を他人に貸したのか、犠牲者なのかを調べるという。貸したのなら、詐欺罪で提訴される。
 死亡した人の免許証も、マフィアに狙われるから要注意。無断で転嫁された被害者は、免許証を更新する時、運転免許証が運転停止処分になっているので驚き訴える。
 他人の免許証でポイントを引受けるマフィアは、違反通知に対して、違反時の運転者はこの人だったと申請する書類に免許証所有者のサインをコピーして返送し、違反点数を転嫁する。偽造した書類のサイン欄に免許証所有者のサインでなく、Detran担当者のサインをコピーしたため、犯罪が発覚した。