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「環境」テーマの日本祭=緑の羽根募金運動も

ニッケイ新聞 2009年7月21日付け

 今年のフェスティバルのテーマ「環境」にあわせ、三日間を通し様々な催しや企画が行われた。中でもブラジル・ニッポン移住者協会とオイスカ・ブラジル総局などが中心となり、パビリオン内の一角で植樹や環境保護への取り組みを紹介した。緑の羽根募金活動も行われ、「緑の募金」と書かれた箱に募金した参加者に緑の羽根が配られ、早速衣服の胸に付けている人もあった。
 ボランティアの若者ら六人は、募金箱片手に植樹や環境保護への理解を求めて会場内を歩き回っていた。移住者協会の小山昭朗会長は「二世、三世にも説明すれば理解してもらえる。非日系人は、一人が買うとみんな羽根を買ってくれます」と、初めての取り組みに手応えを感じているようだった。会長によれば、祭の最終日夕方ごろまでに約千六百本の羽根が理解ある人に配られたという。募金は同会の植樹活動に充てられる。
 会場の各所にダンボールで作った簡易ゴミ箱が設置された。ボランティアたちがゴミを片付ける姿も見られ、郷土食のバンカの周辺も比較的清潔に保たれていた。また、期間中、何度もゴミ箱が交換され、会場の裏手にあるゴミ収集所で係りの人が袋を一つ一つ開けて分別していた。
 パビリオン内のJICAブースでは、熱帯林の持続的な森林利用として期待されているアマゾンでのアグリフォレストリーの様子を映した写真が展示され、来場者の関心を呼んでいた。