ニッケイ新聞 2009年7月16日付け
アルバレス・マッシャード日本人墓地の招魂祭に参加した。同地にゆかりのある五百人が訪れ、彼らや日系社会にとって大切な一日が今年も訪れた。
真っ白く塗られた大小様々なお墓を前にして、子供の頃、両親に連れられて行った墓参りを思い出した。長年続いたが、今では毎年欠かさず、自ら参るようになった。
招魂祭を守りつづけているのは地元文協の尽力はもちろんのこと、毎年この時期に〃里帰り〃する家族や親戚の人々の力が大きい。
彼らは口を揃えて、子供の頃から墓参りをしており、「帰ってきました」と墓前で報告するという。不思議と招魂祭の日には、故郷へ足が向いているようだ。
子供達は親に連れられて焼香をあげていたが、いつしか自分のルーツを感じ、受け継いでいって欲しいと願った一日だった。 (仙)