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 当地のネブライザ(吸入器)販売の最大手NS社を買収したオムロンヘルスケア本社の竹田誠治さんによれば、「ブラジルでは子どもが生まれると必ず買うので、一家に一台はある」とか。ニュースサイト「Planeta Sustentavel」によると、サンパウロ州では2011年、1万7千4万人もが大気汚染の影響で亡くなった。大気汚染は和らぐ気配もなく、喫煙者もしっかり増加中。喜ばしい事態ではないが、改善される兆しもないだけに、同社にとってはまさに〃好機〃か。
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 裏千家の中南米大会に訪れた15代家元の千玄室さんは御歳92で、未だに現役で普及活動に励んでいる。ユネスコ親善大使といった国際的な役職も兼ねており、年に10回ほど国外を飛び回っているそうだ。その様子を見て「お茶を飲めば、誰でも健康に生きられますよ」という言葉を聞けば、これ以上ない説得力が生まれる。有機食品など健康志向が高まりつつある当地だけに、普及の余白はまだまだありそうか。
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 全商品百円均一で知られる「ダイソー」が先月30日、セントロ区、ショッピング・トゥクルビ内、サウーデ区に続く4号店をショッピング・メトロ・タトゥアペ内(Rua Goncalves Crespo, 78, loja 206/07)に開店した。スーパーマーケット「ヒロタ」も店内にダイソーコーナーを設置するなど、着々と店舗増設が進行中。当地では輸入税等のため6・9レ均一と少々割高だが、当地の低質で高額な工業製品を見るにつけ、わずか百円の製品に日本の技術力を実感する。あとは日本並みの品揃えさえあれば、言うことないが…。