在聖総領事館で先月29日、「日ブラジル外交関係樹立120周年記念事業ブラジル実行委員会」の第1回会合が開催された。1998年にサンパウロで開催された「NHKのど自慢ブラジル大会」を来年に再度行なうなどの特別事業案も挙がってきており、皇室のご来伯も視野に入れた特別な年になりそうだ。委員長には梅田邦夫大使が選ばれ、副委員長には各地域の総領事、主だった日系団体代表が選ばれた。10月には、第2回会合が行われ、特別事業が決定する見込み。
120周年特別事業として、すでに候補に挙がっているのは「コシノ・ジュンコ氏プロデュースの花火大会」「ウジミナス製鉄所やセラード開発などの日伯協力事業の展示会」「政治経済に関する学術シンポ」「NHKのど自慢ブラジル大会」など。
事業予算は明らかになっていないが、外務省内では、皇室や政府関係者の往来も可能なAランク事業に指定されている。少なくとも2、3千万円以上の予算が計上されるようだ。「皇室のご来伯を実現できれば」と梅田大使は意気込む。
委員長以下の人事は、委員長代理に福嶌教輝在聖総領事、高瀬寧在リオデジャネイロ総領事。副委員長に日系主要5団体代表、JICA、JETRO事務所長、JBIC首席駐在員、各地域の総領事、サンパウロ市以外の会議所会頭に加え、主だった地方日系団体代表だという。
梅田大使は「修好100周年時は日本とサンパウロ州が主体となって運営したが、今回はW杯支援委員会の経験から、オールブラジルで取り組めるようになった」と委員の顔ぶれを喜んだ。
次回会合では特別事業の決定、資金集めやロゴマークの募集、マスコットキャラクター製作など具体的な話し合いが行われる。また、日系団体が催すイベントには、120周年記念事業の表題を冠することが推奨され、委員会へ申請すれば、記念事業として認められるほか、委員会の開設するHPで日程などが告知される。
梅田大使は「W杯、安倍総理来伯、五輪と日伯関係強化の潮流がある。120周年を活かして両国の友好関係を確かなものにしたい」と強調した。また、支援が期待される県連日本祭りについては、「120周年記念事業としても取り扱うが、その存続のために別枠での支援も考えている」と語った。
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