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県連代表者会議=園田副会長が訪日報告=日本祭は財政厳しく

ニッケイ新聞 2009年6月27日付け

 ブラジル日本都道府県人会連合会(県連、与儀昭雄会長)の六月代表者会議が二十五日午後、文協ビル十四会議室で行われた。
 与儀会長の挨拶に続き、社会福祉法人救済会会長の吉岡黎明さんが、八月十六日に開催する第三十五回バザーの案内をし、同会の運営への協力を呼びかけた。
 事務局報告、前会議事録質疑、会計報告に続いて議題に移り、今月三日に神戸で開かれた「神戸市立海外移住と文化の交流センター」開館式に出席した園田昭憲県連副会長から報告があった。
 式にはブラジルから、二宮正人文協評議員会第一副会長、栗原猛・移民史料館運営委員長夫妻、尾西貞夫兵庫県人会長、後藤隆ブラジル日本商工会議所顧問などが出席。ブラジル代表として園田副会長が挨拶し、「移民百一年、アマゾン移民八十周年の年に開館できるのは大変意義がある」と祝辞を述べた。
 式では県連から寄贈された紫水晶の披露除幕式があり、園田副会長と尾西会長がテープカットを行った。県連で受付けた同センター改修への募金が約九千八百レアル残っており、今月中に取り纏めをしているカワサキ・ド・ブラジル社に手渡す予定であることも報告された。
 園田副会長は一日に全国知事会事務局を訪れ、中川浩明事務総長、厚地弘毅事務局次長と面談。高速鉄道やモノレール、デカセギ問題などが話題に上ったほか、ブラジル県連の状況を説明し、経済や人的交流の為にブラジル側の窓口として使ってほしいと伝えたという。
 続いて、第十二回フェスティバルについて与儀会長が説明。今年は十五万から二十万レアルの利益を目標にしていたが、スポンサー収入減少の影響で難しい状況だという。
 今年の入場券は一枚七レアルで、各県人会に七月三日までに必要な枚数を連絡するよう呼びかけた。
 その他、九月の第三十一回県連ふるさと巡り申込み受け付けを二百二人で終了した件、十月十八日に第三回弁論大会を開催する件が連絡された。今年のテーマは「私の周りの日本文化」で、一位には日本往復切符が贈られる。また国際交流委員会から、九月十七日から十九日にウルグアイで開かれる第十五回パンアメリカン日系人大会への参加の呼びかけがあった。
 県人会の連絡事項では徳島の原田会長から、五月に開催した「阿波人形浄瑠璃平成座」公演について、関係者に礼を述べた。同公演は日本のNHKでも放映されたという。