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GPS牛管理始まる=環境規制で牛肉が先細り

ニッケイ新聞 2009年6月25日付け

 下院環境委員会に出席したレイノウド・ステファネス農相は二十三日、宇宙衛星による牧牛のGPS(全測位)管理体制は九十日以内に完成との見通しを表明と二十四日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。
 GPS管理が完成すれば、牧畜のための森林伐採は規制される。同システムで不法伐採された地域で飼育された牛は一目瞭然であり、と殺場へ牛を売却するとき必要な環境証明書は発行されないし、輸出もできない。
 一方で全国畜産連盟(CNA)は、NGO(非政府団体)の畜産評価法が不当であるとしてグリンピースを訴える意向を表明した。飼育のための伐採を認めないなら、牧牛の飼育頭数を減らし消費市場への食肉供給が激減し、結果は消費者が犠牲になる。
 NGOのグリンピースを英雄扱いし、牧畜業者を悪者扱いにする検察庁にも非があると、牛肉輸出協会(Abiec)が非難した。牧畜に関する環境規制は、上院で審議する必要があると訴えた。検察庁のと殺場向け通達は、抗弁の余裕さえ与えないと抗議した。

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