ニッケイ新聞 2009年6月24日付け
南米では第一号となる「ブラジルJポップ協会」が五月、リオデジャネイロで結成され、法人登録された。中心会員は、日本総領事館と協力し八年間の活動実績があるアニメ同好会「アニメ・センター」の地元大学生たち。ジェトゥリオ・バルガス財団大学(FVG)の協力によって実現。今後、ますます日本現代文化に対する理解を広め普及を図ってゆく。
五月二十八日に発足式(在リオ日本総領事館、同協会共催)が同領事館広報文化センターで行われ、Jポップに関心が高い多くの学生らを中心に、リオ州政府関係者、日系団体関係者、リオ日本語教師会関係者ら約二百五十人が参加した。
同領事館によれば、リオでもJポップ愛好家が急増している。式では、アニメ主題歌の歌唱ショーや日本の若者の間から生まれたパラパラ・ダンス、アニメなどの登場人物の衣装をしたコスプレ姿で寸劇が披露されるなど、熱気にあふれた。
同領事館広報文化センターでは、「日伯青少年の相互理解を促進することは意義深い」として、Jポップを通じた日本文化広報を目的に協力。
石井清領事は式のあいさつの中で、「日伯の今の若者の文化交流を象徴するものがJポップだ」とその可能性について強調、期待を表わした。