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ボリビア移住110周年=サンフアン、オキナワをご視察=常陸宮ご夫妻=移住者らと懇談も

ニッケイ新聞 2009年6月23日付け

 【サンタクルス17日共同=名波正晴】南米ボリビアを公式訪問中の常陸宮ご夫妻は十七日、東部サンタクルス近郊の日本人移住地サンフアンを視察された。
 皇族の同移住地視察はボリビア移住百年に当たる一九九九年に天皇家の長女黒田清子(くろだ・さやこ)(紀宮)さんが訪れて以来。
 この日、ご夫妻は高齢の移住者らと懇談したほか、五十年代の入植当時の原生林が残る移住地内の自然公園も訪問した。
 サンフアン移住地は五五年に入植が始まり、翌五六年から本格化。長崎県や福岡県の出身者を中心に現在約七百五十人が暮らしている。
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 【リベラルタ(ボリビア北東部)16日共同】南米ボリビアを公式訪問中の常陸宮ご夫妻は十六日、東部サンタクルス近郊の日本人移住地オキナワを訪問された。
 ご夫妻は移住地内の慰霊碑に献花し、歴史資料館を見学、移住者の子供たちによるボリビアの伝統舞踊などで歓迎を受けた。同日夜にはモラレス大統領主催の夕食会に出席した。
 オキナワ移住地は沖縄が米統治下の一九五四年に発足した。当時既にボリビアに移住していた沖縄県人らが、激しい戦災を受けた同郷の人々の移住を受け入れたもので、現在約九百人が居住している。