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中国がバブル形成か=大量在庫の後遺症を懸念

ニッケイ新聞 2009年6月18日付け

 ニューヨーク・タイムスは十日、中国の頻繁な鉄鉱石買い付けからコモディティの国際価格が徐々に引き上げられていることで、消費に見合わない在庫がコモディティ・バブルの形成と疑問視する警告を発したことを十一日付けヴァロール紙が報じた。
 中国の港湾には鉄鉱石を満載した船舶九十艘が二週間、積み下ろしを待って停泊している。中国の鉄鋼消費は緩慢で、鉄鋼輸出は停滞。コモディティは、鉄鋼からアルミや銅、ニッケル、真鍮、錫などへ需要が変化したと船会社が説明。
 中国の考えは大量の現金購入で在庫しておいて、相場の上昇を狙っているらしい。中国政府は原油や非鉄金属、菜種も大量に在庫し、冬相場を引き上げて国内生産者を保護する戦略のようだ。