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抵当流れは要注意=格安不動産が悪夢になる

ニッケイ新聞 2009年6月10日付け

 住宅ローンの支払いを二カ月以上滞納したため銀行に差押えられた不動産が、四〇%割引か法外な安値で売られ、マイホーム希望者の注目を集めていると五日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。
 しかし、抵当流れ不動産の購入は、空家でも注意が必要。特に前購入者がまだ住んでいる場合は、なお更。立ち退き期限は、法の保証がない。立ち退き裁判が混迷化した場合、判決までに一年以上を要する。
 ローンを滞納して売りに出される不動産の九〇%が、まだ居住中だ。居住中は値引きの理由になり、売値を叩ける。立ち退き裁判は、誰が費用を負担するのか明確にしておいた方がよい。
 貯蓄や運用していないFGTS(勤務年限保証金)を、法外に安い抵当流れ不動産に投資する人が多い。空家でも未払いの管理費やIPTU(不動産税)、電気代、水道代を調べること。何かの裁判で係争中でないか。法律に不案内であれば、高リスクの買物だ。

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