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福祉センター=建設資金300万レが不足=援協=期待かかる募金活動=工事完了は9月に

ニッケイ新聞 2009年6月4日付け

 サンパウロ日伯援護協会は二日午後二時から、本部会議室で第十三回合同建設委員会を開き、委員十九人が参加した。約三百万レアルの建設資金の目処が立っておらず、さらに追加工事金などの費用がかさむことが明らかになった。
 坂和三郎会計委員長の中間会計報告によれば、二日現在の寄付金総額は七十五万六千二百九レ。建設総額千二百六万四百三十四レのうち、今後支払うべき金額は、三百五十二万レ。
 さらに追加金として電話・医療ガス・台所・家具費用、完成検査料など見積もられていない費用もあるが、それらを抜きにしても最低約三百万レが資金調達の目処が立っていない。
 不足金について説明を行った毛利連・財務基金委員長は、日伯友好病院からさらに借りるなどの意見が出ていることを報告。それに対して、「友好病院はすでに四百五十万レを捻出しているし、医療機器購入にも資金を回さないといけない。寄付を集めるのが先決」という意見も。
 森口会長は、「銀行に借りずに何とかやっていく」と寄付に期待を示し、今後も募金活動に力を入れてゆくことで話がまとまった。
 その他、福祉センタービルに取り付ける看板について話し合った。神内医療福祉基金から三百万レアルを建設資金として捻出していることから、「当初から『神内』の名前は入れるとしていた」という森口会長の説明通り、ビル入口の上部に名前が入れられることが確認された。
 建物の外壁には、「ENKYO サンパウロ日伯援護協会」の文字と援協マークが取り付けられ、日ポ語で「サンパウロ日伯援護協会 社会福祉センター 日伯友好病院・医療センター」と文字が入ったプラッカが立てられることが多数決で決まった。
 落成式は、神内氏の誕生日である八月十五日に決まっているものの、委員の中から「イナウグラソンに内装は間に合うのか」という問いが出ると、森口会長は「戸田建設の契約では九月に工事が終わるので間に合わない。せめて大サロンは間に合わせる」とした。