ニッケイ新聞 2009年5月30日付け
【既報関連】伯メディアでも大きく報道されていた神谷牛太郎サンパウロ市議(DEM)の資産申告漏れ疑惑で、サンパウロ市議会監察委員会は二十七日、同市議は罪に問われないとする判断を全会一致で下した。
同件は昨年の統一地方選挙立候補時、神谷市議が選挙高等裁判所に申告した資産にセーラ・ダ・カンタレーラに建設中の邸宅が入っていなかったとして各メディアが報道、州検察局も捜査に乗出していたもの。
同不動産について神谷市議は、自身の所有であることを認め、健康上の問題から経済的援助を受けていた知人の名義になっていた経緯を説明。〇三年に借金を返済後、書類上の名義は市議に戻ったと主張していた。疑惑の浮上後、四月末に税務局に対し、同不動産の申告を済ませている。
今後は六月一日に検察局での弁明を控えている。本紙ポ語版Jornal Nippakの取材に対し神谷市議は、書類は正当なものであり、いかなる違法性もないと話した。