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植林ファンドが注目=低金利時代国債に代わる

ニッケイ新聞 2009年5月26日付け

 これまで顧みられなかった植林に対し、長期の植林ファンドに注目する外国人投資家が増え始めたと二十五日付けエスタード紙が報じた。法定アマゾンではない地方が投資家の希望のようだ。
 ブラジル経済が安定してからは生産性と信用が認められ、造成済みの植林への投資が増加。〇一年の米ファンドGFP投資は、パラナ州のアメリカ松造成林六万ヘクタール購入から始まった。
 〇二年のハンコック・リソースなど北米大手に続き、〇五年から〇八年には新たに八社がブラジルに進出し、〇八年までの投資額は二十億レアルに上った。二〇〇九年は、ファウノス・チンバーがマット・グロッソ州に一万ヘクタールの造成林を購入している。
 他にシャリッタ・ファンドなどブラジルの植林ファンドが、注目されている。これから政策金利が徐々に下げられることで、植林ファンドが年金ファンドの新しい投資先と見られている。
 配当は一〇%から二〇%で、国債購入よりも有利な投資法とされる。これらのファンドは、造成林が資産として与えられる。造成林は成熟に時間がかかるため、資金融資は、長期の低リスクのカテゴリーに入る。