ニッケイ新聞 2009年5月19日付け
水洗トイレ普及のせいか、南東伯住民の水消費量は一人三六〇リットル/日と非政府団体のSOSマッタ・アトランチカ。消費量の八〇%はトイレで流されており、壁にボタンがついた圧力型トイレは水の消費が特に多いという。貯水槽付き水洗トイレなら一回の水使用量は五~六リットルだが、同団体は節水キャンペーンで、〃入浴中に小水をして一日に一人一二リットル、年四三八〇リットルの節約を〃と呼びかけ。こまめに蛇口を閉める、洗濯はまとめてなどはよく聞くが、あなたはもう実行中?
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〇八年十一月~〇九年一月だけで八〇万人が失職したブラジルだが、サンパウロ市とポルト・アレグレ市での調査では失職を恐れる人が三七%もいた。この内八八%が頭痛や筋肉痛を訴え、睡眠障害も四二%、高血圧や胸の痛み、心筋梗塞の疑いあり三〇%など、雇用と健康は密接に関係していることを立証。喪失感、恐怖、不安などで生じる問題は、高血圧、糖尿病、心臓病、脳血管障害、リューマチなどの免疫障害など、多岐に渡るともいう。かつてストレスとは無縁と言われてきた楽観的ラテン気質を誇るブラジル人も、現代社会の悩みとは無縁ではない。
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リオ州では、十六、十七の両日に偶発的な銃の事故が続き、一二歳の少年と四歳男児が死亡。一二歳の少年は、一七歳の従兄弟が道で見つけた銃を見ていた時に誤って発射された弾が頭に当たり、病院に運ばれたが助からなかったもの。四歳男児の方は、父親に「弟はお前が守ってやるんだぞ」と言われた七歳男児が、壁に向かって撃った弾が跳ね返って胸に当たったもの。銃を荒地に投げ込んでから息子を病院に運んだ父親は、銃の不法所持と救出の遅れの責任も問われている。