ニッケイ新聞 2009年5月12日付け
ペルー政府は十日、藤森前政権によっていったんは殲滅されたと思われていた、武装左翼組織センデロ・ルミノーソが麻薬組織の経済支援により、再度出没しているのを取り締まるため軍事作戦を展開と十一日付けエスタード紙が報じた。
ペルーのアプリマッキ川とエネ川渓谷を中心に同組織が、従来の階級闘争とは異なり市民戦争を引き起こす活動を再開したが、麻薬組織の運搬ルート警護に他ならないと見られている。
政府軍からは、すでに十一人の死者を出した。同組織のメンバーは六百人。コロンビアのFarc(コロンビア解放前線)方式を採り、市民と親しくしながら協力を得て、軍事教練も受けている。かつては一万人のメンバーを擁し、市民三万五千人を殺害したとされる。