ニッケイ新聞 2009年5月1日付け
過去三十年では最大級の発見とされるトゥッピー岩塩下油田の採掘で資金インフラが完成と政府が二十九日、明らかにしたと四月三十日付けヴァロール紙が報じた。
このインフラは、ブラジルが原油輸入国から原油輸出と石油産業国となる分水嶺でもある。五千三百米の海底から原油を採掘する世界でも初めての試みといえる。
ペトロブラスは、既に岩塩下油田の試掘コストを半減することに成功した。トゥッピー油田は五月一日、岩塩下油田に関する資料収集のため試掘を始める。公団は石油業界が知らない、数々の岩塩層の特性を知った。
初期計画として来年、BGとGalpの協力で日産一〇万バレルの原油採掘を計画している。さらに続いてイアラ油田やグアラ油田でも多国籍企業の協力を得て、次々試掘に入る計画。