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基金=尺八奏者のリベイロ氏=記録映画上映とコンサート

ニッケイ新聞 2009年5月1日付け

 ブラジル人尺八奏者シェン・リベイロ氏と邦楽との出会いを紹介する記録映画「Bambu Rei」の完成を記念し、六、七、八日、国際交流基金サンパウロ日本文化センター(Av.Paulista,37,1a)で同映画の上映会と同氏のコンサートが開かれる。基金とサンパウロ総領事館が共催。入場無料で、会場は百席(先着順)。ワークショップや尺八とギターの演奏なども行なわれる。
 リベイロ氏はボツカツ出身。学生時代はクラシックフルートの奏者だったが、尺八の音色に魅せられ本格的な研修のため一九八七年に訪日を決意。東京芸術大学音楽科に入学後、人間国宝であった琴古流尺八奏者、故山口五郎氏に師事した。十三年間日本に滞在し、皇居にて天皇・皇后両陛下の前で演奏する機会を得るなど尺八奏者として高く評価される。
 映画「Bambu Rei」では同氏と尺八との出会い、琴古流の師匠たちとの共演、尺八製作の過程が紹介される(ポルトガル語のナレーション付)。
 三日間のプログラムは次の通り。▼六日午後七時半=JBNテレビ局・同センター共同制作番組「『ペンタトニカ』におけるシェン・リベイロ特集」上映、同氏が語る記録映画裏話、「Bambu Rei」上映。▼七日午後三時=デモンストレーション・講演会、ワークショップ(申込み制・希望者は尺八持参)、「Bambu Rei」上映。▼八日午後七時半=リベイロ氏とブラジル人ギター奏者カミーロ・カラーラ氏の演奏会。
 ワークショップ申込みは電話またはメール(jpn@fjsp.org.br)で同センターまで。氏名、連絡先(電話)、尺八演奏経験の有無を通知すること。
 問い合わせは、同センター(電話=11・3141・0843〈藤代〉、メール=kei@fjsp.org.br)まで。