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Aladi決済協定=キューバを招くブラジル=伯企業の進出で環境整備

ニッケイ新聞 2009年4月30日付け

 キューバが国際社会へ復帰するためにブラジル政府は十五日、ラテン・アメリカ同盟(Aladi)加盟国が貿易決済と借款の相互供与(CCR)協定へ同国を迎えるように呼びかける意向と十六日付けヴァロール紙が報じた。
 同協定は三十年前締結され、キューバは加盟国だが政治的理由でCCRを利用しなかった。同協定はドルを基軸通貨とし、FRB(米準備制度理事会)の指導で立ち上げられたもの。
 ブラジルの提案は二十二日、Aladi加盟十三カ国の財務相と中銀総裁によってモンテヴィデオで審議された。ブラジルが米キューバの仲介役を任じていることで、キューバの開国に貢献すると期待されている。
 ブラジルの電子機器企業などはキューバ進出に意欲を燃やしているが、輸出の決済保障がないため貿易が頓挫している。さらに環境整備とともに、輸出元制度やセーフガード制度、デジタル証明システムも決める。

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