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ニッケイ新聞 2009年4月30日付け

 ニッケイ新聞が出版した百周年記念写真集について、数人の読者からお叱りの電話を頂いた。「一年間の新規購読者はただなのに、どうして何十年もお金を払っている購読者が三十レアルも払わなければならないのだ」という声だ。もっともなご意見であり、しっかりと受け止めたい。ただし新聞社も経営があり、そうもできない事情があることを説明したい。実物を見てもらえば分かるが、三十レアルは印刷代にしかならない。長年の読者ゆえに出血サービスで原価以下に抑えている。長期的に見て経営上最もありがたいのは、収入増につながる新規契約者であることは、金計算に通じた方なら分かるはず。興味を持っていただいている故のお叱りと感謝しつつ、更なるご理解をお願いしたい。
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 宮城県人会館で五月二日に行われる青葉福祉祭り。その会館前に建築中の援協福祉センターの建設資金集めのために、職員、援協傘下の各ホーム職員や日伯友好病院の医師らが協力して、毎月のように同祭に参加している。一日はメーデーの祝日のために三連休の今週末、食事をするだけで募金の協力に繋がるし、足を運んでみては。
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 日々大きな話題になりつつある新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)。日本政府がまとめた基本的対処方針では、メキシコから日本への入国者への査証免除一時停止、メキシコや北米からの航空機内検疫などを定めている。日伯間については、今週末に公演する阿波人形浄瑠璃の一行は予定通り来伯。総領事館に尋ねると「状況次第」としながらも、現時点では特にブラジルを対象とした措置はないようだ。日本の夏にかけて来伯者が増える時期、日伯交流に影響を及ぼさなければよいが。
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 大相撲五月場所の番付が二十七日に発表された。友綱部屋のブラジル人二力士のうち、魁聖は前場所の三段目から幕下西五十二枚目に。魁心は三段目東五十七枚目。