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【会場からの質疑応答】小川氏、日系の熱い思い語る=木多氏、山下氏に発言譲る

ニッケイ新聞 2009年4月24日付け

 会場からは、いくつかの質問が寄せられた。そのなかから両者に対するもの一つ、木多、小川氏に一つずつを選んだ。
 「文協の会長となった場合、会計問題も終っていない百周年の理事長になるが、どう考えるか」との質問に山下氏は、「百周年事業は継続するわけで、文協の会長がやらなければいけないし、そういう方向で考えるべきだと思っている」と回答。
 一方、小川氏は「百周年協会が何をやったか、金銭問題を含め何も分かっていない。文協が責任を取るべきなのか、取らなければいけないのか知らないが、やりたくない」と本音を漏らした。
 木多氏には、「アマゾンまで活動を広げているというが、具体的に何をしているのか」という質問に、山下氏が「文協ネットを通し、アマゾンだけでなく多くの地域に対し行なっている。情報を流すだけではなく、事業に関して情報交換する。そのノウハウに関しても指導する予定がある」と自信を見せた。
 「数年前まではコロニアと関係なかったのに何故、今さら文協の会長になりたいのか」と小川氏に対する質問に、「USP時代にはクラスには二人しか日系人がおらず、日系団体と関係はなかったが、日系アーティストとの付き合いや、日本人の妻を貰ったことで日系人としての誇りが徐々にでてきた。その後、文協理事として地方コロニアを回るなかで、コロニアの力を知った。世界にコロニアの力を見せるのは文協が一番の近道だが、文協を四年間手伝ったなかで、このままズルズルといくだけなのが気にかかっていた」と出馬への理由を述べた。