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東西南北

ニッケイ新聞 2009年4月15日付け

 十二日のサンパウロ州選手権準決勝コリンチアンス対サンパウロ戦は、2対1でコリンチアンスの勝ち。一般席入場券は二〇分で売り切れた大人気の試合。終了一分前に決勝点を挙げたクリスチアン選手が、ゴール直後にとった行為が問題視されている。ゴール後のダンスや喜びのポーズは普通だが、クリスチアン選手のポーズは、相手チーム応戦席に両手の中指を立てて見せるというもの。スポーツマン精神に反し、相手を侮辱する行為とみなされれば、十九日の準決勝第二戦は出場出来ても、決勝を含めた一~一〇試合の出場停止となる可能性もある。ちなみに、日本の人がよくやる親指と人差し指で輪を作るOKサインも要注意。
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 一方、サンパウロ・チームのキャプテンでゴールキーパーのロジェリオ・セニが十三日の練習中、芝に足をとられ、左足首を骨折。リベルタドーリス杯とサンパウロ州選手権の決勝を含めた戦線離脱は、四カ月から最悪六カ月になるという。セニのことだから、ベンチ入り出来なくても、ベンチ脇の観客席から叱咤激励を飛ばしながら、チームに寄り添う事だろうが。
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 十四日はブラジル国歌の歌詞制定から一〇〇年。同日朝のテレビ報道で、歌詞を暗記しているかとの質問も。学校などで教えていても実際には行事の時に歌う程度という人も多い。途中で歌えなくなる人や歌詞を間違えたりする人もいたが、胸に手を当てて国歌を歌う姿は見ていても気持ち良い。でも、日本では…。
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 今年の聖週間のサンパウロ市カンブシでのユダ打ちは、イザベラちゃん事件で起訴されたナルドニ夫妻やサントアンドレー人質事件のアウヴェス容疑者などの人形も登場。世相を映す恒例行事の一つだ。