ニッケイ新聞 2009年4月14日付け
加熱する日本のアニメ・マンガ・音楽ブーム。ブラジル式「オタク文化」さえある。これをきっかけに日本語自体に興味を示す非日系人も増えており、語学への入り口が増えた点に肯定的な見方もある。
しかし、この方面から日本語に親しむ彼らは、キャラクターの独特な言葉使いを真似したがる。
具体的には、「―だにゃ」「変態だ~」などだが、知らないうちに一般的な単語より一風変わった俗語・略語ばかりを覚えてしまう傾向にある。
日本人の知らないところで、日本語が一人歩きを始めたようで、違和感を覚える。
それでも、言語とは変化しながら普及するもの。一世が使う言葉も、現代日本の若者のものとは違う。言葉はその時代の流行に結びついている。研修記者を始めて二週間。これから相手の話す言葉に少し注目してみたい。 (裕)