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エンブラエル=兵器産業に賭ける=軍用機の国際需要高まる

ニッケイ新聞 2009年4月10日付け

 商業用航空機やビジネス用小型機の注文が激減したエンブラエルは八日、同社販売高に占める政府公用機や軍用機の割合を二〇%に引き上げ、兵器市場への参入を目指す意向と九日付けエスタード紙が報じた。
 〇八年の迎撃機売り上げは九億五千三百八十万ドルで、総販売高五十五億ドルの八・一%であった。商業用航空機は世界的に下火で、軍用機が不況から同社を救ってくれると見ている。
 同社の期待は、ラテン・アメリカやアフリカ、アジア、中東諸国向けのハイテク情報機器を搭載した偵察用軍用機。同機の開発にメキシコやギリシャ、インドなどから、合弁の商談がある。五十人の情報要員が乗り込む、Emb145型機が有望と見ている。
 同機は、空飛ぶ作戦司令部。国際市場では二〇二〇年までに、二百二十機の需要がある。他の候補は、中型輸送機と戦車輸送機。これは十年で七百機の需要、価格で百三十億ドルの注文が見込まれている。
 斎藤準一空軍総司令官は十三日、軍用機見本市の開催契約に署名をする見通しだ。