ニッケイ新聞 2009年4月8日付け
「援協を騙った詐欺に注意」――。サンパウロ日伯援護協会(森口イナシオ会長)の本部に七日午後一時過ぎ、一世の匿名年配女性から、「建築中の福祉センターに納骨堂がありますか?」と問い合わせが入った。
その女性の親戚である未亡人の女性宅に、ある人が「福祉センターに納骨堂を建てている。募金をしたら、ご主人の骨を納骨することができる」と訪問してきたという。
親戚から相談を受け不審に思った女性は本部に連絡。援協の名前を騙った詐欺の疑いが判明した。
連絡を受けた援協広報渉外室によれば、詐欺師の人相、活動場所など詳細は分からないというが、「センター建設で、特定の宗教や個人に関する事業は行っていない。納骨堂を作るなどの話は全くない」と説明。今後も同様の手口が出てくるだろうとして、十分な注意を呼びかけている。
現在、二百万レアルを目標にセンター募金活動を進めているが、「個人の家には顔見知りの地区委員が訪問するはず」(広報担当)。また団体・企業へは役員が出向き、身分を証明しているという。
援協では、何か不審な点がある場合は必ず事務局(11・3385・6601)まで連絡するよう促している。