ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 自動車販売=3月に史上2番目=成るか産業のけん引車に

自動車販売=3月に史上2番目=成るか産業のけん引車に

ニッケイ新聞 2009年4月3日付け

 産業開発省は一日、産業の牽引と期待する自動車がトラックやバスを含めて三月に、史上二番目の二十七万千五百台を売り上げたと発表したことを二日付けエスタード紙が報じた。
 三月の同売り上げ台数は、昨年同期比で一六・九%増。前月比で三六・一%増であった。これまでの最高は、七月の二十八万八千百台だ。
 販売台数が集中したのは、IPI(工業税)減税措置の延期がないと踏んだ消費者が、買いを急いだためと見られる。減税は当初三月三十一日までとされ、その後六月三十日まで延期された。
 減税措置により排気量一・〇〇〇ccから二・〇〇〇ccまでの車両は、五%から七%割安となる。そのため一月から三月は、六十六万八千三百台を売り上げ、前年同期比で三・一四%増となった。例年の同時期における売り上げとしては、上々であった。
 ブラジルは自動車が牽引して、世界恐慌を他国より先に克服できるのではないかと関係者が期待している。米国では自動車が、前年同期比四〇%も売り上げを落とし、カオス状態にある。
 政府の減税とクレジットの緩和など緊急対策が、的を射ていたようだ。IPI減税は、長期にわたって関連企業へ影響を及ぼす効果がある。
 GMは第1四半期の総売り上げ台数のうち、二十三万台を同社製でと張り切っている。年商でGMは、昨年同期比一一%減から一五%減の二百四十万台から二百五十万台と見ている。
 トヨタは、買い急ぎで三〇%増の効果があったらしい。四月は一休止、五月は盛り上がり、六月は昨年並みの盛況と、トヨタは強気予測だ。年間予想は回避した。
 〇九年第1四半期の車両売り上げは、第一位がFiatの十五万二千七百台、僅差で第二位にフォルクスワーゲンの十五万千七百台。GMは第三位で、十二万三千三百台であった。