ＪＱの遺産＝スイスに資金隠蔽？＝遺産相続人は精神病院に

ニッケイ新聞　２００９年４月２日付け

　連邦警察の報告書が三月三十一日、「砂の城」作戦でカマルゴ・コレーアに関わった為替業者クルト・Ｐ・ピッケル容疑者の会話から、ジャニオ・クアドロス元大統領がスイスに二千万(ドルかレアルは不明)を隠蔽しているという盗聴記録を傍受と四月一日付けフォーリャ紙が報じた。
　連警の捜査当初、元大統領の遺族がヴィラリニョ弁護士を通じて盗聴記録の詳細について問い合わせた。資金の存在が事実であれば、リスク契約金であり、遺族は資金の一部を奪還できる権利があるというのだ。
　汚職一掃の「箒作戦」で一世を風靡した同元大統領が、スイスに資金を隠蔽していたとは意外。スイス政府も遺産相続人を探していた。肝心の相続人トゥトゥことジルセ女史は、同元大統領によって精神病院に幽閉中。